ReGACY Innovation Group株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:成瀬 功一、以下:ReGACY)は、高専の技術シーズ×スタートアップの事業アイデアによる地域課題の解決を目的としたオープンイノベーションプログラム「Kosen Open Innovation Program」(以下:KOP事業)(https://kosen-open-innovation.jp/)を函館工業高等専門学校(以下:函館高専)、広島商船高等専門学校(以下:広島商船高専)と開始します。
▼「KOP(Kosen Open Innovation Program)事業」について
「KOP事業」は、高専の研究室と有力スタートアップによりチームを組成し、実証活動を連携することで、高専一体(教員・学生・組織そのもの) の経験値を蓄え、アントレプレナーシップ醸成の機運を生みだすプロジェクトです。本プロジェクトでは、高専における「技術シーズの社会実装/事業化」を行い、日本全国の高専が地域の強力なR&D拠点(人材・技術の教育拠点)として確立し、産学連携によるエコシステムの実現を目指していきます。
日本の知財の保有数は世界でもトップクラスの数を誇り、その「技術シーズ」の多くは現在世界が抱えている社会課題の解決に資する可能性を秘めております。一方、大学など学術機関では、満足な社会実装には至っておらず、高専においても課題は同様です。
このような背景からも、本プロジェクトでは、高専、教員、学生、地域企業やスタートアップと共に「技術シーズの社会実装/事業化」を目指します。
また、これらの活動を通じて、高専の教員・学生のアントレプレナーシップを体現するきっかけを創り、さらなる醸成につなげます。
今年度は、地域課題の解決と産学連携によるエコシステムの実現を目指し、以下2つの取り組みを実施いたします。
① 技術シーズの”社会実装支援”
高専の「技術シーズ」と「事業アイデア」を持つスタートアップの共同研究を見据えた技術実証を支援し、高専の「技術シーズ」を活用した新サービス創出・社会実装を目指します。
② 技術シーズの”事業化支援”
顧客課題を起点に研究室で保有している研究や技術シーズが課題解決に有効か検討し、研究テーマを決め、そこで生まれた新たな技術シーズをもととした事業化を目指します。
▼ReGACYの提供価値について
ReGACYは、これまで、産官学連携のイノベーションプログラムの支援実績が数多くあり、本プロジェクトにおいても以下の支援を行います。
1. 有力スタートアップとのマッチング支援
これまでのイノベーション活動にて培ったスタートアップネットワークにより、高専の技術シーズの活用が見込めるスタートアップとの確実なマッチングを支援します。
2. 事業検証の企画/実証におけるメンタリング
高専の教職員の技術シーズから事業コンセプトの創出、事業計画の具体化をメンタリングにより支援します。
3. 自治体/地域事業者との連携
異なる文化を持つ高専、スタートアップ、そして自治体/地域事業者との円滑な連携を支援します。
今年度は、第1弾として函館高専、広島商船高専と共に、スタートアップ企業との共創を通じて、新しいプロダクトやサービスの創出をすることで、地方の地域課題の解決と産学連携によるエコシステムの実現を目指し、より良い社会の創造を目指します。
「KOP事業」Webサイト
https://kosen-open-innovation.jp/
▼函館高専について
函館高専は、昭和37年に我が国最初の国立高専一期校として開校して以来、実践技術者としての人材を数多く育成し、輩出しています。酒造『五稜乃蔵』に併設された函館高専醸造ラボによる人材の育成と酒造がある街の食文化を形成する仕組みを構築するなど幅広い取り組みを行っています。
【産学連携の取り組み】KOSENコモンズ函館
函館高専と企業との産学連携を通じた地域貢献、共同教育、起業を推進するための拠点として、オフィス機能やミーティング、情報発信等のために利用できる環境です。
▼広島商船高専について
広島商船高専は、明治31年に組合立芸陽海員学校として開校し、昭和42年に国立広島商船高等学校になって以来、理論と実技による職業教育により、船舶・工学・流通経済の各分野で活躍する専門家を育成しています。
【産学連携の取り組み】株式会社エイトノットとの小型船舶向け自律航行技術開発の共同研究
自律航行技術を用いたオンデマンド型水上交通の実現の第一歩として水上交通が生活の一部となっている離島地域への社会実装を目指し、広島県の完全離島(本土と陸路が繋がっていない離島)大崎上島において、地元の広島商船高等専門学校と共同研究プロジェクトを実施しています。
▼プログラムスケジュール