ReGACY Innovation Group株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:成瀬 功一)は、全国の高等専門学校向けに提供する未来技術を支える人財の育成・輩出を目的としたプロジェクト「KOSEN Incubate Committee(高専インキュベート委員会、以下.KIC)」(https://kosen-incubate.jp/)の後期PoCプログラム最終成果発表会を開催いたしました。発表会では、前期ワークショッププログラムから参加を継続した5チームの13名の学生が参加し、講評者に対して最終成果を発表いたしました。
■「KIC(高専インキュベート委員会)」の概要
「KIC」は、全国の高等専門学校の学生を対象としたアントレプレナーシップ醸成のプロジェクトです。高専教育で培った専門分野の知識や技術を活かし、地域や身の回りの課題解決につながる事業の構想、ならびに、起業家や経営人財として重要であるアントレプレナーシップを養うことを目的とします。
内閣府の提唱する日本が目指す未来社会の概念「Society5.0」の実現には、“デジタル技術の強みを活かし新しい価値を創出できる人財”の輩出が重要なテーマとなります。これらの推進には、AI・数理データサイエンス、サイバーセキュリティ、ロボット、IoTといった高等専門学校が強みとするテクノロジーの知識・技術の養成に加え、新しい価値/事業の創造に資するアントレプレナーシップの醸成も欠かせません。
「KIC」は、専門分野の知識や技術を養成する高等専門学校と、アントレプレナーシップ醸成を支援するReGACY Innovation Group、そして新たに生まれた事業構想を実証・実現する場である地方自治体、それぞれの特徴を活かしたプロジェクトとして「Society5.0」の実現を推進する高度人財の育成を目指します。
■後期PoCプログラムの概要
2023年9月2日にキックオフを行った「前期ワークショッププログラム ビジネスプラン成果発表会」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000099287.html)での発表内容が実証活動(以下.PoC)の実施に十分な水準を満たしている、かつ、学生本人から事業継続の希望があった全5チームが後期PoCプログラムへ参加いたしました。
本プログラムでは、大型GAPファンドの資金獲得や他ビジネスコンテストへの挑戦など、ビジネスプランのコンセプト立証を目指し、週次でのメンタリングによる実証支援やピッチ指導、ベンチャーキャピタルとの相談会組成などの伴走支援を提供いたしました。また、ステージゲート審査をパスした釧路高専Aチーム・函館高専Aチームの2チームに対しては、初期的なPoCにかかる費用(最大50万円)を弊社が運営する高専学生向けGAPファンドから拠出いたしました。これらGAP資金を、釧路高専Aチームではデモの材料費、函館高専Aチームでは材料の購入費およびクラウドファンディング実施費用として活用し、PoCを進めております。
■後期PoCプログラム 成果発表会
後期PoCプログラムに参加した5チームは、2024年3月4日(月)にKOSENコモンズ函館で開催した「最終成果発表会」にてPoCの成果発表を行いました。講評者として「株式会社estie 取締役 CTO 岩成 達哉様」、「ユナイテッド株式会社 投資事業本部 キャピタリスト 八重樫 郁哉様」、「株式会社みらい創造機構 取締役 / 共同創業者 金子 大介様」、「ReGACY Innovation Group株式会社 代表取締役社長 成瀬 功一」、「ReGACY Innovation Group株式会社 執行役員 桶谷 建央」にご参加いただき、各チームへの今後の活動に対するアドバイスを実施いたしました。
▼全体写真(KOSENコモンズ函館)
学生および函館高専 小林教授、釧路高専 山田教授、講評者の皆様
▼講評者一覧
■発表チームの概要
- 釧路高専 Aチーム
雪中障害物検知し、家庭用小型除雪機による巻込み事故防止を目的としたアドオンセンサーのデモ機を制作
- 函館高専 Aチーム
酪農・乳製品業界の正常化をはかる牛乳由来の革製品ブランド事業
- 函館高専 Eチーム
より安くより楽な買い物を実現するリアル店舗の商品価格を比較するアプリケーション
- 熊本高専 Aチーム
「水槽管理をもっと簡単に」をコンセプトに、水槽の環境を可視化する製品
- 北九州高専 Aチーム
Vtuberとファンをターゲットにしたサービスを検討のためのニーズおよび課題の特定検証
■本プログラム振り返り
- 釧路高専 専攻科1年
・座学だけでなく実践を通して学ぶことで、記憶に深く定着できた点が良かったです。
・ギャップファンドにより、授業では扱うことができない高価な電子回路で、より実践的な開発を行うことができました。
- 函館高専 1年生
・中学校を卒業して漠然と何かしたい思いだけで参加しました。
・社会の課題、良いイノベーションとは何だろうなどを毎回問われ続けたことによって、自分の「何か」を見つける道筋を見つける方法が学べました。
また、本プログラムに参加した学生の中で、複数名の学生が2024年3月11日(月)開催の第1回高専起業家サミット(https://startup.gekkan-kosen.com/)の本選出場や、2023年11月に開催されたM-BIP(Matching HUB-Business Idea Plan Competition)(https://www.jaistso.or.jp/m-bip/)にて受賞など、外部コンテストにおいても活躍しています。
■ 本プログラム概要
名称 :KIC(高専インキュベート委員会)
実施期間:2023年4月1日(金)~2024年3月31日(次年度継続決定)
※次年度について:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000099287.html